自然気胸の再発率
2019年 08月 06日
【方法】PSP再発に関わるすべての研究についてシステマティックレビューを実施した。英語で出版された無作為化試験および観察研究が対象となった。対象患者は、保存治療すなわち吸引または胸腔ドレナージを受けた成人例とした。主な評価項目は再発率とした。 2人のレビュワーが適格な研究から記事を選別し、データを抽出した。
【結果】3607件の研究のうち、29件、13548人の患者が対象となった。プールされた1年および全体の再発率は、それぞれ29.0%(95%CI:20.9-37.0)および32.1%(95%CI:27.0-37.2)であった。女性は再発の増加と関連していた(OR 3.03、95%CI:1.24–7.41)一方で、禁煙はリスクの4倍の減少と関連していた(OR 0.26、95%CI:0.10–0.63)。ランダム効果メタ解析モデルのI2値は94%(p <0.0001)で、研究間の高い不均一性を反映していた。
【結果】このシステマティックレビューにより、PSPの再発率は32%であり、最初の1年で最もリスクが高いことが明らかになった。女性はより高い再発リスクと関連しており、性特異的な病態生理が存在する可能性を示唆している。