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感染症臨床シナリオにおける感染症医、ホスピタリスト、および他の内科医の態度・知識の違い 対策の介入点は?

面白いし、その通りだと思いました。大変ですけど、医療圏とか都道府県単位でやったら良い介入方法が決まりそう。


【背景】
抗菌薬ダッシュボードを特定の施設に導入するプロジェクトの一環として、抗生物質の処方に関する医師の態度と知識を評価した。

【方法】
16の退役軍人会医療センターで2017年に実施された。オンライン調査により、4つの臨床シナリオ(蜂巣炎、市中肺炎、カテーテル関連以外の無症候性細菌尿、およびカテーテル関連無症候性細菌尿)における各回答を評価した。感染症医、ホスピタリスト、その他の内科医の3つのグループに分けて解析した。シナリオの回答は、ガイドラインと最も一致した回答には+1、ガイドラインとの一致度は低いが許容できる回答には0、ガイドラインと不一致の回答には-1を割り当ててスコア化した。得点は、シナリオ内のすべての質問について、ガイドラインと一致するものを100%、ガイドラインと一致しないものを100%として正規化し、グループ別の回答者の平均得点を算出した。

【結果】
139名の医師(感染症医19名、ホスピタリスト62名、その他の内科医58名)が調査に回答した。
蜂巣炎シナリオでは得点に有意差を認めた(一致率:感染症医76%、ホスピタリスト58%、その他の内科医52%、p=0.0087)が、市中肺炎(一致率:各75%、60%、56%、p=0.914)、非カテーテル関連無症候性細菌尿(一致率:各65%、55%、40%、p=0.322)、カテーテル関連無症候性細菌尿(一致率:各27%、8%、13%、p=0.12)ではグループ間でスコアに数値的な差は認められたが有意ではなかった。

【結語】
蜂巣炎の管理に関する成績に有意差があり、無症候性細菌尿に関する成績が全体的に低かったことから、これらの疾患はスチュワードシップの介入対象として高い成果を上げる可能性があることが示唆された。

蜂巣炎では治療選択に差があるのに対して、肺炎ではde-escalationや治療期間に差があるのは疾患差があって面白いですね。
内容については国、施設差が大きいので詳しく言及しませんが、是非真似してみたい研究です。

by vice_versa888 | 2022-08-29 15:27 | 感染制御 | Comments(0)

私見と自分の勉強のための備忘録です(感染症を中心に呼吸器および内科全般)。何か間違いがあればご指摘いただければ幸いです。臨床と研究、GeneralistとSpecialist、仕事と家庭、理想と現実。最適解がわからずいつも悩んでいますが、揺れ動く自分の立ち位置を確かめながら前進したいものです。


by vice_versa888