献本いただきました。
著者の柴﨑先生とはXの相互フォローであるというCOIは開示しておきます。
柴﨑 俊一 (著)
(おすすめ度)☆☆☆☆☆
(おすすめする対象)初期研修医〜10年目くらいまでのすべての医師・診療看護師(NP)「輸液」に関する本は様々ありますが、本書は最も実践的かつ基本的な考え方が自然と身につく様に作られた、まさに現場向きな本です。ベテランや中堅でもきちんと輸液療法を意識して実践している先生は少ないのではないかと思います。対象は卒後2-3年目とありますが、若手の指導を行う先生にも手に取っていただければ、きっと役に立つのではないかと思います。(私が研修医や専攻医へベッドサイドでお話するような内容はすべて網羅されていますので、購入者にはもう私の解説はいらない、はず...)
○本書のポイント1)ケースシナリオと現実に即したプラクティスの提示
非常にリアルな症例を提示し、その中で基本的な輸液療法の解説が展開されていくので、非常にとっつきやすいです。いわゆる内科の重要な病態について解説されており、初期研修医が手に取る本としても最適です。また治療の「落とし所」を例示しているところは類書にはない特筆すべきポイントかと思います。これまで後輩に口伝で指導していた様な内容が端的にまとめられており、とても驚きました(僕にはうまく言語化できない)。
看護師にやさしい点滴速度とか、(特に一般病棟では)結構大事ですよ。
私の研修先では、ERで自分たちで輸液製剤を組んでルートを確保していたので感覚的に覚えていますが。私も本書のような指示の出し方をしています。
また随所に腎臓内科医らしいところ(ラシックスの使い方など)が見えるのが個人的に面白かったです。
2)ちりばめられた周辺事項の解説コラム輸液療法のみならず、抗菌薬、エコー、配合変化など、輸液治療選択を行う上で重要なポイントの解説が必要十分にされています。ケースシナリオと合わせて理解すれば、輸液療法の奥深さについてさらに理解が進むものと考えます。
輸液バックの予備容量とか配合変化とか、是非気にしてみて欲しいです。
3)POCUS!VExUS!ROSD!実は若手向けの日本語で書かれた本で、これだけシンプルにベッドサイドエコーを解説している本はあまりないのではないかと思います。またROSDについても集中治療医にはお馴染みですが、それ以外の先生方にはまだそれほど浸透していない(と、輸液警察👮をしながら)思います。本書を通読する中で古典から現在のトレンドまでの輸液戦略の歴史を感じることができます。
というわけで、私の中で2024年12月現在研修医・専攻医にまずおすすめする輸液の本第1位は本書になりました。是非購入して通読したり、コラムを中心に手元にPDFとして持っておきましょう。
最後に輸液について私がよく使うことばで締めくくりたいと思います。
目的なき輸液療法は害でしかない
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